初めまして。東京都内在住、国際結婚をしているオトナ女子です。今回は、アメリカで印象に残った結婚式で、驚いたり、感じたりしたエピソードを中心にいくつか書かせていただきます。これまでも、海外でのキリスト教の挙式の出席の経験はあったのです。ただ、ほとんど家族と友人だけのこじんまりしたもので、特に再婚のカップルが多かったせいもあるのでしょうが、プロテスタント系の教会でのお式のあとはご家族と友人だけの暖かなお食事会があり、それも2時間ほどでお開きでした。その後、新郎新婦は新婚旅行に出かけて行ったのですが、「なんだ、今はやりのレストランウエディングよりシンプルだなぁ・・」と感じたものです。また一方、日本では見ないような豪勢な結婚式に驚かされたこともあります。一件は、イスラム教の結婚式でした。当時宿泊していたホテルの2フロアーを借り切って、一族のみなさんやお友達も一緒に1週間だか2週間だか滞在をして、ずっと宴会を続けるのが習わしだとおっしゃっていました。私は招待客ではなかったのですが、たまたま同時期にそのホテルに滞在していたため、ご招待を受けて毎晩のように宴会つづき。宗教的な決まりがあるのか花嫁さんには会えませんでしたが、女性の方は皆さん美しく装飾品もゴージャス。それに比べて男性は、白の上下の民族衣装で砂漠の中から現れたようないでたちでした。この話を日本にもどって女子友にしたところ、「昔はうちだって同じだよ。何十人もお客さんを招いて、何日も何日も宴会を続けたんだから」と九州の出身者が言っていましたが、ちょっとそれとはニュアンスが違う気が・・。そう言ったら今度は、タイ人の友人が、ウチの田舎の結婚式も300人くらい来るんだよ~と、去年出席したいとこの結婚式の話をしてくれました。会場は野外。食事も野外。食後はバンドが入り、夜中を過ぎてもダンスパーティは延々続くそうです。その話を聞いていて思い出したのが、数年前に主席をさせて頂いた、ユダヤ教のカップルの結婚式です。これはもうほんとにカルチャーショックでした。場所はゴージャスなゴルフ場を借り切って。それよりなにより、言葉も含め式の流れが、次に何が起こるのか、全く分からないのです。大きな会場に丸テーブルが数十個並べられ、その真ん中がステージ、その後ろにバンドが控えていました。最初はステージ上にガゼボのようなセッティングがあり、女性ラーバイ(司祭様)が結婚の式をユダヤ語で進行されるのですが、もちろん全く分かりません。この時は、ネット検索でもして大きな流れだけでも予習をしておけばよかった・・とつくづく思いました。いきなりグラスが割られたり、立ったり座ったりなんだかんだの謎の儀式の跡、たっぷりの量のお食事に続いて、陽気なダンスタイムに入りました。これが、長いのです。すごく、長かったのです。でも、踊るのです。踊らなければなりませんでした。日本で結婚式に参列する際、綺麗なドレスや足が綺麗に見える靴を履くことはあっても、おなか一杯たべられるドレスや、踊っても足が楽な靴と言う視点で身に着けるものを選ぶことは少ないと思います。でも、もしまた海外で大きな、長時間続くような結婚式に招かれたとしたら、もうあの底の赤いピンヒールの靴だけは、二度と履くのはやめようと思いました。
世界結婚式事情:赤い靴はやめましょう
