50代の主婦です。娘が一人います。旦那と出会ったのはとあるBar。当時20代の私は、そこでバーテンダーをしていました。グレーのスーツに赤いサテン地の蝶ネクタイ。格好こそ様になっていましたが、女性3人のスタッフだけのとても小さなBarでした。そこに馴染みの客が連れてきたのが旦那でした。2人ともお酒が好きで共通の話題も多いことから、初めは友人関係だったけど、いつの間にか交際するようになり早12年。いい加減グダグダの腐れ縁のような付き合いにも嫌になってきてどうしようかと悩んでいたときに転機が訪れて、結婚することになりました。2人ともお金の余裕がなかったので、レストランウェディングスタイルで、私はお色直しをしない代わりにウェディングドレスを購入し、一日中着るつもりで用意しました。さて式前夜の事になります。旦那は独身最後の夜だと言うことで友人達とお酒を飲みに出ることになりました。私も自分だけずるいと友人を誘い馴染みのBarへ直行。お互い別々の店ではしご酒。私は午前3時頃実家へ帰宅。旦那は朝まで飲んでいたらしく、お互い朝式場で顔を合わせたら2人ともお酒くさいわ、顔色悪いわ、最悪の状態でした。身支度をしていざ結婚式へ・・・式場は、レストランの屋上庭園。真夏の暑い盛りの中で神父の前に立つ2人。若干曇りでも連日33度の真夏日。汗を流しつつ、指輪の交換に至るときに、ふと旦那の顔を見たらもう二日酔いの顔で土気色してる。旦那に指輪をはめるときに彼は倒れそうになった。「いかん、ここで倒れたら超恥ずかしい」しかもガラス越しに何故かたくさんのギャラリーがいる。隣が美術館のせいか、一般客まで私たちの結婚式を見ている。完全に見せ物と化した結婚式ここで旦那が倒れたら、一生何を言われるか。しっかりと旦那の手を握り後ろに倒れそうになる旦那を阻止しました。その後、披露宴と突入。当然2人迎え酒と称して、酒を飲む一日中飲む。3次会は招待客にBarの経営者がいたので無理矢理店を開けさせまた飲む。へろへろになりながら深夜12時頃お開き。新居に着き2人でくたばっていたら、午前2時頃警察から電話。どうも招待客がその後どっかの店で暴れて店の看板をぶち壊したらしい。電話で事情を聞き、旦那は「その後は知らん。こっちは今日結婚式をやっただけだ。そんな日に深夜に電話を掛けてきて邪魔するな」と激怒。警察の「あっ!それはおめでとうございます」という言葉が修羅場でした。
50代女 泥酔状態の結婚式
