私は現在30代二児の母です。学生の頃の友人の結婚式で印象的だったエピソードがあります。その友人は普段からてきぱきとして、だれもから好かれる美人さんでした。就職して何年か経ち、交際期間も3年ほどの理想的な結婚式でした。夫婦それぞれに友人知人を招いてのごく普通の式でしたが、印象的だったのは、よくある両親への手紙の朗読が無かったことです。それまでの結婚式には必ずといっていい程最後の方に花嫁さんが両親への思いをしたためた手紙を読み、涙を流し、感動するという場面がありました。でもその友人の式にはそれはありませんでした。文章が日が手というわけではないはずです。今でもくれる年賀状にはびっしりと近況報告の文章が書かれていますから。その代わり、小さいころから習っていたというピアノの演奏がありました。彼女から両親へ向けてのピアノは、とても感慨深かったです。真っ赤なドレスにピアノが映える!私にもあんな特技があったらよかったなぁとおもった瞬間でした。実際私は自分の結婚式でやはり両親への手紙を書きました。でも、どうしても感情を伝える事は苦手で、面白くもなんともない文章を読み上げ、涙するわけでもありませんでした。本当は手紙を書くのにも、それをみんなの前で披露する事にも抵抗大あり。でもプランナーさんは絶対必要の一点張り。なんでこんなことしなくちゃいけないのと思いながら無理やり文章を書いた記憶があります。ですから、彼女の結婚式はうらやましくもあり、心に残っています。きっと彼女も人前で両親への手紙を読むことへの抵抗感があったんじゃないかなと思います。実際私は手紙の出来栄えにあんまり満足できませんでした。これから結婚式を挙げる人も、自分なりの感謝の気持ちの示し方ってあると思うので、苦手だとか、やりたくないとかいうものは無理にやらなくていいと思います。その方が自分の思い描く理想の結婚式を挙げられて、思い出に残るものになるんじゃないかと思います。
26歳女結婚式でお決まりのアレをやらない
