私は33歳の会社員なのですが、職場の同僚の結婚式に呼ばれたときのことです。同僚は私と同い年なのですが、社内恋愛で5歳年下の男性社員と結婚することになりました。付き合いはじめから二人のことは知っており、結婚が部署全体に周知された際には大体の人が、二人の大まかな馴れ初めを把握していました。そして、結婚式当日。二人の上司である部長が代表者スピーチを始めました。最初はよくあるスピーチだと思って、その場にいた全員が何となく聞いていたのですが、二人の馴れ初めを話はじめてから一変。その場にいた職場の人間達がイヤイヤ待て待てといった様子になり始めました。というのも、恐らく二人のことがよく分からないから、職場の誰かから聞き齧ったのでしょう。ところどころ話がおかしいのです。いや、なんかそれ違うぞと心の中でツッコミを入れていたところ、隣のテーブルにいた先輩が「ねぇ、この話。去年離婚した島田さんの話、混ざってない?」と言い始め、よく聞いてみると、違うと思った部分は全て、昨年離婚した島田さんの馴れ初め話でした。この島田さんというのも、職場恋愛で結婚し、旦那さんが2歳年下という姉さん女房でした。島田さんは30歳という節目を越えて結婚するのだけは嫌だと、当時付き合っていたご主人と半ば駆け込むように結婚したのですが、勢いで結婚したせいで毎日のように小競り合いや喧嘩をしており、それが仕事にも影響を及ぼしていました。そんな島田さんは昨年離婚。ご主人は職場に居たくないとして、転職をされました。部長は、そんな島田さんの結婚式でもスピーチをしていたため、話がごちゃ混ぜになったようでした。しかも、あろうことか「奥さんが結婚したくて押した」という主旨の発言をしてしまいました。同僚の場合はご主人の方がアタックを続け、同僚が彼の熱意に落ちたという形での結婚だったため、深い事情を知らない友人や親族は、あら?そうだったの?といった様子で、イヤイヤ違う違う!と職場の面子はハラハラ。高砂を看れば、当然険しい顔の二人。その場にいた全員が、早く終わってー!!と、ひたすらに願い、ようやく終わってから、直ぐに二人に駆け寄り「出来るだけご家族や友人には話訂正しとくから!」と談笑時間は、全員で火消しに回りました。
33歳女性、同僚の結婚式で冷や汗をかく
