千葉県在住の37歳の女性です。これは、私が友人の結婚式に参列した時の話です。彼女は、幼い頃、親に虐待を受けて育ったそうです。祖父母の家や、親戚の家、施設に入った期間もあると聞いたことがありましたが、彼氏(現在の夫)もすごく優しい人で、そんな家庭で育ったので、結婚願望もなかったようですし、子供を持つことへの不安などもあり、彼氏がいても全く結婚は意識していなかったそうですが、彼氏にプロポーズされ、自分の境遇を話して、それでも結婚をしていくと決めて結婚をすることに。彼氏の実家が古くからある農家らしく、結婚式は絶対やるということで、友人も渋々了承し、することに。親も勿論呼ばないといけない。大人になってからほとんど連絡を取っていなかったのですが、連絡を取り、式に参列してもらうことに。親御さんは、子供を虐待するような人達には見えない、外面がいい感じの方で、私にも丁寧に挨拶してくれました。虐待していたことを知っている人は、預けられた祖父母と親戚だけだったようです。結婚式も終盤、娘から親への手紙の時に、事件は起こりました。結婚式で一番感動するのは、この娘から親への手紙の場面ですが、友人の結婚式では、そこは修羅場になってしまったのです。育ててくれた祖父母や親戚への感謝を述べている当たりで、私もこの流れは?という気持ちだったのですが、その後、自分がどう育ったのか、親から虐待されてきたのかなどを、涙ながらにして読み上げたのです。隣に並んだ友人の両親は、どんどん下を向くばかり。それでも彼女はやめず、読み終えました。参列者も、終わった後、拍手をしていいものか、どうなのか、分からず、沈黙。両親は、手紙を読み終えるとすぐに、席に戻りましたが、勿論、参列者からの目はただならぬものでした。よくこの手紙を新郎が許したなと思ったのですが、最後に新郎の父からの挨拶で「自分の娘のように大事にしていきたい。これまでの過去を忘れるくらい愛情を注いでいける家族になります」と言ったときに、全て話て、新郎側も納得したのだなと思い、そこで拍手喝采になりました。虐待されてきた復讐を自分が主役の結婚式でやった友人。その後、彼女に会うと、私達に謝罪してきましたけど、全然謝罪するような事ではないなと思いました。結婚式って、新婦が主役。そこで、何が起きても、彼女が後悔しない選択なら、参列する人はそれを受け入れるのだなと思いました。それから、親は彼女へ連絡することもなく、親戚からも責められ続けたと聞きました。幸せになるために、彼女にとってはそれが区切りだったんだなと思いましたけど、結婚式での修羅場は初めての経験でびっくりしました。
37歳女 復讐を遂げた友人の結婚式
