もう50代なので最近10年くらい結構式には参加していませんが、友人や会社関係、従弟の結構式など30回くらいは出席しました。自分の結婚式も含めて出席した結婚式の多くはホテルや結婚式場で行われたもので、どれも素晴らしくとても良い結婚式だったと思います。ただ出席してから10年20年経ってもあれは断トツで良い結婚式だったなと思うのは、高原のホテルで泊りがけで参加した友人の結婚式でした。結婚式自体はごく一般的なものでチャペルでの式、その後のパーティ会場での披露宴というもので、それ自体は他の結婚式と甲乙つけがたいものでした。決定的に違ったのは参加者の多くが泊りがけで結婚式場のホテルに泊まった事でした。参加者には私の友人も5~6人参加していて、ちょっとした同窓会気分で夜通し話しをしました。友人である新郎も部屋に何度も訪れでは長居して話に加わりました。一般的な結婚式だと結婚式に参加して披露宴に参加、そしてその後の二次会三次会に参加というようなものでしょう。それはそれで楽しいですが、大勢の参加者の中のひとり、そして新郎・新婦は時たまテーブルにやってきては少し喋っておしまい。そんな感じでしょうか。やっぱりこれだと何かせわしい感じでしっとりとた話しにはなりませんでした。対してホテルで泊りがけの場合は、友人とも新郎ともゆったりと話せましたし、帰りの時間を気にせず話せました。加えて高原の良い風景も印象的でした。出席して良い結婚式だったと感じるのは、食事やホテルの豪華さや良さではなく自分がどの程度新郎新婦と交流を持てたか、又は他の参加者と交流を持てたかによるのではないかと思います。せっかく3時間の披露宴に参加しても新郎新婦と話せる時間って、キャンドルサービスの1~2分ですよね。あとはビール次に行った時に1~2分と。これでは大勢の中のひとり、もしくは出席人数を稼ぐための人数合わせ感を勝手に感じてしまいます。豪華でなくてもいいので出席者がそれぞれの思い出と結びつくようにできると、いつまでも良い結婚式として記憶に残るのではと思います。私の場合は新郎も含めた古い友人たちと夜通しゆっくり話せた事とその結婚式が結びついたので、25年近く経ったいまでも良い結婚式だったと思えています。
54男 思い出と結びつく結婚式
