43歳女性 無口な義父にスピーチを頼んだら、残念なことに
結婚して早15年ほどが過ぎました。
夫は2人兄弟の末っ子。
私たちが結婚した翌年に夫の義兄が結婚し、私はお嫁さんとして初めて夫側の親族の結婚式に出席することになったのですが。
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その時のとても印象的な出来事が記憶に強く残っています。
夫の父親はとても寡黙な人でした。
とはいっても、頑固一徹という感じではなく元気の良すぎるほどアクティブでおしゃべり好きな義母の横にただ静かに座っているという感じの人。
ほとんどしゃべっている様子を見ることはありませんでした。
隅の方でいつの間にやらたくさんお酒を飲み、お酒がかなりまわってきた頃にやっと話し出すのですが、酔っぱらっていることもあり意味が分からない、つじつまの合わないことを一人で話していることはよくありました。
そんな父親の性格を熟知している夫は、私たちの結婚披露宴では義父にスピーチは絶対にさせないようにしたいといい、式の後半部分でも花束贈呈のあとでも、義父のスピーチはなく特に滞りなく執り行われました。
そんな私たちの結婚式から1年後。
夫の兄が結婚式と披露宴を行うことになりました。
義兄の結婚披露宴も滞りなく進行し、終盤戦に入るころには義父は緊張もあいまってか、お酒が進みすぎたようで、顔も真っ赤。
完全に出来上がっている様子でした。
その状態で、披露宴も後半に司会進行の方から「新郎のお父様からお言葉をいただきたいと思います」と突然のフリが!
よろよろと前に進み出た義父が話し始めたのが良いのですが、酔っぱらっているので何を言っているのかよくわからず、初めて新婦に会った時の印象の話をしだしたときには、「初めて見た時は、別にかわいい子がきたとは全然思わんかったけど。
」と言い放ったのでした。
瞬間、夫と私は凍り付き、他の親戚から「そんなことないよ!かわいいよ!」とフォローのヤジも飛び出す始末。
笑って流すという雰囲気でもなく微妙な空気を醸し出したままスピーチは終了したのでした。
当の本人は、お酒が進みすぎてスピーチの記憶もほとんどなく悪びれた様子もなし。
正直、自分の結婚式でなくて本当に良かったと思う瞬間でした。
日頃、話下手な人にスピーチをお願いする際は、くれぐれも事前によく打ち合わせをしておくことをおすすめしたいと思います。
そして、後半にスピーチをする予定があるかたにはお酒の飲み方にも気を付けてもらいたいものです。